ハーモニー共和参観記/東春初中オモニ会


床暖房と朝鮮音楽-リラックスした1世たち

 介護保険や高齢化問題への関心が高まっているが、去る11月18日、愛知県春日井市弥生町にある東春朝鮮初中級学校のオモニ会の20人の役員たちが、大阪の老人保健施設、ハーモニー共和を視察した。

 文明淑同校オモニ会会長は次のような印象記を寄せてくれた。

 

 「暖かい陽ざしの中、老人たちがデイケアーを終えて、楽しげにお喋りをしていました。床暖房でポカポカ温かく、朝鮮音楽が流され、老人たちはリラックスしている様子でした。

 介護者が、あるハルモニにとても自然な感じで『ベッピンやでー』と褒めると、ハルモニが照れながら、頬を染めて、皺だらけの顔をクシャクシャにして幸せそうに笑っていました。また、ハラボジとおでこをくっつけるように熱を計る看護婦さんにも胸がジーンときました。

 1世の老人たちが、朝鮮の習慣のままに穏やかに老後を暮らせるハーモニー共和のような施設はあまりないと思います。このような保健施設が各地に広がると、1世のハラボジ、ハルモニたちは幸せだと思います。

 解放後、朝鮮学校の建設に当たって、私財を投じてくれた1世たち。その労に報いるためにも、幸せな老後を送れるよう、今度は2、3世が頑張らねばと痛切に思いました」