センサー/伸びる太陽光発電


 住宅用太陽光発電システムの普及が進み、市場の拡大が期待されている。

 同システムは太陽の光エネルギーを、シリコンなどを利用した太陽電池で電気に変換するもの。環境問題への意識の高まりや、余剰電力を電力会社に売ることができる制度の確立、政府による補助金枠の拡大などから需要が増えている。

 設置予定件数は1997年度の8000件から、99年度は上期だけで約7000件になる見込みだという。

 住友銀行の調べでは、設置コストは350万円程度で、ユーザーにとっては通常の電力に比べて割高になる。

 同行はまた、今後の一層の市場拡大に向けては、(1)技術革新や量産化などによるコストダウン (2)システム購入者に対する減税措置や、余剰電力の売電価格をより高く設定することなど、政策的な支援と、業界を挙げての取組みが必要としている。