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千葉総聯役員虐殺及び放火事件調査委員会が事務局会議


 昨年10月に起きた総聯千葉県本部活動家殺害・会館放火事件直後に日本市民らが結成した「千葉総聯役員虐殺及び放火事件調査委員会」(委員長=小川彰弁護士)は1月27日、復旧された千葉朝鮮会館で事務局会議を開いた。会議では、事件の早急な真相究明を求め、在日朝鮮人の人権が侵害されている現状を直視して地域からの友好を広げ、民族的差別の是正を求める活動を力強く繰り広げていくための今後の対策が討議された。

 会議ではまず、結成以来の調査委の活動の経過が報告された。調査委はこの間、県庁、県議会、県警に対する要請活動を行う一方、朝鮮会館再建のための募金活動や事件と関連した資料集の発行、日朝問題を考える集会を行い、各地での朝・日親善交流会などを通じて幅広い日本市民の間で在日朝鮮人差別の是正を求める声を高めてきた。

 また会議では、「事件の真相究明を求める活動が千葉県内だけでなく他の地方にも広がるよう、世論を高めなくては」など、今後の課題について活発に意見が交わされた。

 参加者らは、民族排他主義が蔓延する社会環境の中で起きた今回の事件の経緯を改めて振り返りながら、事件の風化を防ぎ、民族差別的な事件の再発防止と在日朝鮮人の人権保障のため、力を合わせていこうと話し合った。そして当面の課題として◇関係当局に対して早急な犯人逮捕と真相究明、事件の再発防止を求める要請活動を引き続き行う◇民族差別意識の解消に向け、朝鮮学校に対する制度的差別是正を求めて県内の日本人の支持の声を集める――などの活動を行っていくことを確認した。