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第3回東京同胞ファミリー卓球フェスティバル


 第3回東京同胞ファミリー卓球フェスティバルが11日、港区立スポーツセンターで行われた。

 97年の春から行われている同フェスティバルの特色は、参加者の幅の広さ。初心者から上級者まで、夫婦や家族でのエントリーもあり、毎回、会場は和気あいあいとした雰囲気に包まれる。

 今回も、4歳の児童から63歳の同胞までと、年齢の幅が広い。また、民団の同胞や組織に属さない在日同胞ばかりでなく、「外にある看板を見て来た」といって、南朝鮮から来た同胞も加わった。

 会場では子供らを対象にした卓球教室も開かれ、アボジが子供たちと一緒に汗を流すほのぼのとした光景も見られた。

 14年振りにラケットを握ったという李正恵さんも、「久し振りなので思うようには行かないが、本当に楽しい」と話す。

 試合は、混合ダブルス、シニア部門と女性部門の個人戦、朝鮮学校の学区別チームによる団体戦が行われた。

 個人戦・女性部門では、学生時代に卓球部で磨いた腕前をいかんなく発揮した朴民児さんが優勝。「試合をしていて本当に楽しかった。旧友や先輩、後輩の顔を見て学生時代を思い出した。おかげで昔のように卓球に熱中できた」と語った。

 在日本朝鮮人卓球協会の林光孝会長は「フェスティバルは、アボジ、オモニらの運動不足解消とともに、日頃は接触のない同胞らの間につながりを作るうえでも寄与している。今後は経験者以外の同胞にも積極的に参加を呼びかけて、同胞社会での卓球の振興を図りたい」と話していた。