共和国赤十字、非転向長期囚釈放問題で南に書簡
共和国赤十字会中央委員会の張在彦委員長は23日、南朝鮮当局が非転向長期囚釈放問題に言及したのと関連して「大韓赤十字社」の鄭元植総裁に書簡を送り、次のように指摘した。
南側法務部は1月30日、「3・1節特赦」の際に、非転向長期囚に限っては遵法誓約書を受け取らなくても釈放するとして、29年以上の非転向長期囚17人全員を釈放すると発表した。遅きに失した感はあるが、われわれはこれを幸いなことと思っている。
自分の信念に基づいて一定の思想を信奉することは、人間としての最も初歩的な権利に属する問題だ。しかし、南の非転向長期囚は思想転向を強いられながら、数10年間も獄中生活を送ってきた。
非転向長期囚が監獄から解放されるといっても、南には彼らの世話をする肉親もおらず、第2の「国家保安法」である保安観察法によって常時、監視・統制下に置かれるため、境遇は何も変わらないだろう。すでに釈放はされたが、実際は小さな監房から社会という大きな監獄に移されたにすぎない共和国出身の非転向長期囚、金仁瑞、咸世煥、金永泰の各氏の不遇な境遇が、それを物語っている。
結局、遵法誓約書を受け取らずに非転向長期囚を釈放するといっても、彼らが数10年の間に負った傷が消えるものでも、弾圧が和らぐものでもない。
非転向長期囚問題を正しく解決する道は、本人と家族、世論の要求どおり、彼らを無条件で家族の元に帰すことにある。万一、非転向長期囚を南に抑留し続け、彼らの身に不祥事が生じた場合、その全責任は南当局と、人道的使命を果たせなかった「大韓赤十字社」が負うことになるだろう。
われわれは、南側が非転向長期囚全員を釈放して家族の元に帰すならば、それを幅広い対話と接触の門を開くうえで重要な契機になると認め、「大韓赤十字社」が戦争捕虜送還に関する国際法と朝鮮停戦協定の当該事項に基づいて、金仁瑞、咸世煥、金永泰の各氏を共和国北半部に1日も早く送還する措置を講じるとともに、今後、釈放される非転向長期囚全員を家族の元に送還するものとの期待を表明する。(朝鮮通信)