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千葉殺人放火事件調査委員会代表ら、県警に公正な捜査を要望


 昨年10月に総聯千葉支部副委員長が殺され千葉朝鮮会館が放火された事件と関連し、日本人有志による調査委員会(委員長=小川彰弁護士)の代表らが2月25日、県警本部を訪れ、真相解明に向けた積極的かつ公正な捜査を要望した。

 要望の内容は、@犯人の早期逮捕と背後関係の解明、A類似事件の再発防止措置、B捜査過程での在日朝鮮人および関係組織の諸権利の保障・擁護――の3点。事務局長の廣瀬理夫弁護士ら一行が、上田正文県警本部長あての要望書を提出した。

 3点の要望のうち、捜査過程での人権問題については、2月9日に朝銀千葉職員が県警捜査員により不当に尾行されていたことが分かっており、総聯県本部が12日、県警本部に対し厳重に抗議している。

 総聯県本部によれば、尾行されていた職員は、事件との関連性がまったく考えられない人物だという。また同本部では、千葉中央署に置かれた捜査本部の幹部から、尾行は事件捜査とは関係のないもの、との言質も得ており、尾行が不当なものであることが明らかになっている。

 調査委一行は、こうした根拠不明の捜査が在日朝鮮人に不安を与えていることを強調しながら、尾行の目的を糾した。

 応対した県警総務課の中島保夫広報課長代理らは、捜査過程で不安を与えたことは申し訳ない、などと語った。