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3・1人民蜂起80周年/各地で記念行事


在日朝鮮人中央報告集会

 3・1人民蜂起80周年記念在日朝鮮人中央報告集会が2月27日、東京・文京区の朝鮮出版会館で行われ、総聯活動家と同胞が参加。総聯中央の許宗萬責任副議長が報告し、日本帝国主義に祖国を奪われた朝鮮人民が民族の自主権を取り戻すために立ち上がった3・1人民蜂起80周年の今年を、2月3日に開かれた共和国政府・政党・団体連合会議の呼びかけに従い、「民族の自主と大団結の年」として輝かせ、統一への転換的局面を開いていこうと訴えた。東京では2日、各界各層の在日同胞による「3・1運動80周年記念統一討論会」も開かれた。また平壌でも1日に記念報告会が開かれるなど、各種行事が行われた。

 許責任副議長は報告で、朝鮮人民が、日帝に奪われた祖国と民族の自主権を取り戻すために立ち上がった人民蜂起の歴史的意義を強調。彼らが望んでいた民族的自主権の確立は、国土分断と民族分裂によっていまだ実現されておらず、祖国統一を成し遂げてこそその念願がかなうと述べた。

 また、2月3日に共和国政府・政党・団体連合会議が今年を「民族の自主と大団結の年」と定め、当局間対話を含めた南北間の幅広い対話を行うことを内容とする3つの時局対策を提案したのは、民族の力と知恵を合わせて統一と繁栄の21世紀を迎えようという金正日総書記の意志を反映させたものだと指摘。南朝鮮当局は対話提案に肯定的な反応を示した以上、解決すべき先行事項を履行するための決定的な措置を取るべきだと強調した。

 許責任副議長は最後に、総聯活動家と各階層の在日同胞が愛国愛族と大団結の旗印を高く掲げて祖国統一への突破口を開いていくことで、3・1人民蜂起80周年の今年を「民族の自主と大団結の年」として輝かせようと述べ、民団傘下の同胞、人士も連合会議提案を支持し、統一への転換的局面を開いていくための全民族的偉業実現に合流するよう呼びかけた。

 


統一討論会

 「3・1運動80周年記念統一討論会」(主催=同実行委員会)が2日、東京・御茶の水の中央大学駿河台記念館で催され、各界各層の同胞500余人が参加した。

 討論会では、民族精気守護協議会、自主・民主・統一米州連合、祖国統一汎民族連合欧州地域本部など、世界各地域の僑胞団体からの祝電が紹介された。

 続いて、シアレヒム社代表の鄭敬謨氏、関西学院大学講師の朴鍾鳴氏、前米コロンビア大学教授の姜渭祚氏がそれぞれ講演した。

 鄭氏は、3・1運動を機に、朝鮮人民の反日感情、民族意識は一気に高まり、後の数々の闘争につながっていったと指摘。南朝鮮当局は日本に対して「未来志向」や「歴史認識の共通化」を唱えているが、朝鮮民族が目指すべき統一は、南北こそが民族史に対して共通の意識を持つことであり、南当局は日本よりもまず同族である北側と手を携えるべきだと強調した。

 朴氏は、3・1運動は「全朝鮮的闘争」にならなかったそれまでの義兵闘争とは違い、地域や階級を問わず全民族が結集した、国と民族、民族自主精神を取り戻すためのたたかいであり、これこそ民族史において正統性を受け継いできた里程標の一つと言えると指摘。外勢依存ではなく自主的な立場で統一を実現し、次世代に引き継ぐことが、民族史の正統性を受け継ぐこととなると述べた。

 姜氏は、3・1運動には多くの仏教徒が参加、後には儒教、天道教、キリスト教の信徒たちも、民族共通の利益のために団結し、たたかいに合流したと語った。また、50年以上も続く南北分断の現実は、36年間の植民地支配を凌駕するものだが、南の「大統領」が「朝鮮半島で冷戦を終結させる」としながらも「統一後にも米軍を駐屯させる」と言うのは矛盾すると述べ、朝鮮民族の統一運動は反外勢運動になるべきだと強調した。

 討論会では「内外同胞に送る文」が読み上げられた。

 


平壌で記念報告会

 平壌では1日、3・1人民蜂起80周年記念報告会が行われ、楊亨燮、金仲麟の両氏らが参加した。

 祖国統一民主主義戦線中央委員会書記局の趙奎一局長が報告し、3・1人民蜂起から80年が過ぎたが、いまだに全国的な範囲で民族の自主権を確立することができず、ましてやこんにち、民族の尊厳と自主権、国の統一を願う民族の念願は内外からの厳しい圧力を受けていると指摘した。

 また南当局は、共和国政府・政党・団体連合会議が南北対話のために提案した先行実践事項を履行する措置を早急に講じるべきであると言及した。

 2月28日には仏教徒による記念法会が平壌市内にある大城山の広法寺、妙香山の普賢寺、金剛山の表訓寺などで行われた。

 26日には社会科学部門研究討論会が平壌の人民文化宮殿で行われた。

 一方、平壌市青年学生らによる反日集会が1日に行われ、朝鮮労働党の元東球部長、金日成社会主義青年同盟の李日煥第1書記、日本植民地時代の生存者、市内の青年学生らが参加した。発言者は植民地時代の日帝の犯罪行為について暴露し、糾弾した。(朝鮮通信)