「女たちがズバリ語る 朝鮮半島の平和と日米新ガイドライン」
「女たちがズバリ語る 朝鮮半島の平和と日米新ガイドライン」が2月27日、東京・ウィメンズプラザホールで行われた。共和国をはじめ近隣諸国との相互理解を深め対話を呼びかけていこうとのアピールが採択されたほか、新ガイドラインに反対してアジアの女性たちが共同の行動を取る「ウィメンズ・ピースライン」を作ろうとの意見が提起され、大きな賛同を得た。
集会は、南北朝鮮の女性と日本の女性がアジアの平和と朝鮮の統一を考えようと91年から平壌、ソウル、東京で開いてきた「アジアの平和と女性の役割」シンポジウムの実行委員会が主催したもので、今国会で審議されている新ガイドラインに反対しようと開いた。
参議院議員の清水澄子さん、日本婦人会議議長の津和慶子さん、元首相夫人の三木睦子さん、日本キリスト教婦人矯風会前会長の山谷新子さんら沖縄、広島、神奈川など全国各地から日本の女性と在日朝鮮人女性ら270余人が参加した。
また、共和国の「アジアの女性と連帯する朝鮮女性協会」からメッセージが寄せられた。メッセージは、日本女性らが戦争への道へ再び踏み出そうとする日本当局の策動を阻止するための行動に積極的に参加するものと確信するとし、日本女性たちと手を取り合い、両国人民の親善を発展させ、東アジアの平和と安定のため、積極的に努力していきたいと指摘した。
南朝鮮からは前国会議員で国民会議顧問の李愚貞さんと挺身隊問題対策協議会の共同代表で女性平和研究所理事長の金允玉さんが参加し、日本は半世紀を超えてもなお戦争責任と性暴力の責任を回避している加害者だと述べ、さらに今、ガイドラインを持ち出してアジアに向かって再び加害者になろうとしていると非難した。また、アジア各国の女性たちと連帯しながら、新ガイドラインに抵抗する「ウィメンズ・ピースライン」を作って軍国主義化の流れを防がなければならない時だと訴えた。
集会では、参議院議員の田英夫さん、筑波大学教授の進藤栄一さん、「日韓分析」編集の北川広和さんらも発言した。
採択されたアピールは、「朝鮮有事」を想定した新ガイドラインが急ピッチで具体化されようとしているが、外交、軍事問題を政府のみに任せ、軍事同盟のみに安全を期待する時代は終ったと指摘。近隣諸国との対話による相互理解、相互不信の解消から始め、相互の訪問、それぞれの現地での対話が不可欠だとして、共和国をはじめ各国の女性たちと語り合い、対話の輪を広げていくことを訴えた。