東京・足立の姜元鳳さん、豪で無事肝臓移植
肝臓移植手術を受けるためオーストラリアのプリンセスアレクサンドリア病院で待機中だった姜元鳳さん(46、東京・足立区在住)が2月26日、同病院で手術を終えた。移植手術は成功した。
同行している家族らの話によると8日現在、姜さんの肝機能は正常だが、手術前の体力低下が原因で肺に水が溜まり呼吸困難の状態にある。集中治療を受けているが、完全に回復するまでには時間がかかりそうだという。
C型劇症肝炎から肝硬変を併発し、生死の淵にあった姜さんは、移植手術のために昨年9月にオーストラリア入りしたが、条件に適したドナーはなかなか現れなかった。
昨年末には急速に病状が悪化。1月中旬には肝性脳症で一時意識を失うなど、移植手術を行わなければいつ命を落としてもおかしくない状態に陥っていた。
一刻を争う中、2月26日午前5時に手術が決定。肝臓移植手術は、午前8時から午後7時までの11時間にわたって行われた。
オーストラリアで肝臓移植手術を受けるためには医療費、滞在費などで約2500万円の費用がかかる。そのため、同窓生やかつての朝青の仲間が昨年7月7日、「姜元鳳トンムを救う会」を結成、募金活動を始めた。募金活動には多くの同胞と日本市民らが参加。2000万円ほどが集まったが、まだ数百万円が不足しているという。「救う会」では引き続き協力を呼びかけている。
妹の姜文子さんは「『救う会』に励ましの言葉とともに募金を振り込んでくれた同胞、日本市民、街頭で募金活動をしてくれた朝大生をはじめ兄のために力を尽くしてくれた多くの人々への感謝の気持ちで一杯です」と話していた。
問い合わせは姜文子さん TEL
03−3621−3336(※午後7時以降)、
朴菊枝さん TEL 048−734−3739(※午前中)
振り込み先・朝銀東京信用組合足立支店
口座番号・(普)1045609
口座名・姜元鳳トンムを救う会(カン ウォンボントンム スクウカイ)