南朝鮮で「サイバー経済聴聞会」ゲームが大人気
金泳三が「国会」経済聴聞会の証人台に立つ。すると、エプロン姿の中年女性が現れ、金泳三めがけて生卵を投げ付ける。初めは要領良く交わしていた金泳三だが、次第に卵が顔面にヒットしていく――。
…と、これは現実ではなくパロディのお話。南朝鮮の通貨・金融危機の真相を究明する経済聴聞会への出席を拒否した金泳三を痛快に皮肉った「ゲーム」が、市民の間でちょっとした話題となっている。
製作したのは南のスクリーンセーバー製作会社・ファクスメディアで、題して「私たちだけのサイバー経済聴聞会」。ゲームとしても遊べるようになっている。
このゲームモードが傑作だ。卵が金泳三の顔に当たると「国民支持率」と書かれた画面左下の青のゲージが上がり、逸れると右下の「国民ストレス」の赤のゲージが上がる。「支持率」が100%に達すると歓声が上がり、「ストレス」100%でゲームオーバー、という凝りようだ。
「この前の経済聴聞会はイライラさせられるだけだった。そのストレスを少しでも解消できればと思ったのが、製作のきっかけ。金泳三を主人公にした理由? 金融危機の責任が『大統領』にあるからに決まってるでしょう」とは、同社のパク・トンス代表の弁。このスクリーンセーバーをダウンロードする人は1日1000余人に達し、その大部分から「気分がスカッとした」という感想が送られてくるという。抗議電話は今の所、当局も含め1通もないそうだ。