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日本漂着の軍人、労働者に共和国英雄称号が授与


  【17日発朝鮮中央通信=朝鮮通信】 最近、江原道の高城沖で最期をとげた15人の勇士に共和国英雄称号が授与された。彼らは約3ヵ月間も荒波の中を漂流した。

 最近、朝鮮総聯では日本の各県で発見された彼らの遺体から出た手紙と所持品を写真に撮って、祖国に送ってきた。遺体は姿、形を見分けられなかったが、金日成主席の肖像画と肖像バッチ、金正日総書記の肖像画だけは水に浸かっていなかった。

 彼らは昨年11月5日、漁に出かけた。しかし午後から次第に天候が悪化した。気象水文局では同月8、9日に海上警報を出した。彼らの漁船 151−609号は、位置も分からず1時間も荒波の海上を漂流していた。無線機は電源不足で遭難信号を出せず、食糧と水も途絶えた。

 最期を予感した彼らは、生死を分かつ瞬間にも助け合い、荒波を乗り越えた。

 遭難後、3ヵ月ぶりに発見された遺体は、船の板きれに縛られた状態で発見された。彼らの遺品から出た手紙には「船は朝鮮人民軍の漁船である。船には軍人と労働者15人が乗った。全員、金正日将軍の戦士らしく最期まで立派にたたかったことを伝えてほしい」などと記されていた。