静岡県民族教育対策委員会、助成増額など県に要請
静岡県民族教育対策委員会の朴震秀委員長(総聯静岡県本部委員長)、静岡朝鮮初中級学校の金亜哲校長、同校オモニ会の車伊順会長と中級部2年の姜杏梨さんが9日、静岡県庁を訪れ、静岡初中への助成増額などを要請した。石川嘉延知事あての陳情書を柴順三郎副知事に手渡した。
陳情内容は、@1999年度からの補助増額(生徒1人につき現行の約2倍の年額9万円に)A運動場改修工事費の全額補助B校舎の国道150号線側に面した窓の防音改築工事費の全額補助――の3点。
朴委員長は、静岡初中では年間予算の7割を同胞の寄付に頼っているが、長びく経済不況の中で父母らの負担は限界に達しており、学校運営が困難になっていると訴えた。また、今年創立35周年を迎える同校では教育環境の一層の整備を図ろうとしているが、運動場は水はけが悪く砂埃が舞い、校舎北側の国道150号線は交通量が多く騒音が激しいため授業に支障をきたすほどだと強調した。
車会長は「子供たちには自国の言葉や文化を継承するための教育を受ける権利がある。県が問題解決に尽力するよう願う」と述べた。
柴副知事は「今後、知事をはじめ関係者との協議を重ね、検討していきたい」と答えた。