神戸朝高創立50周年で来春まで多彩な行事/実行委員会の第1回会議
4月18日に創立50周年を迎える神戸朝鮮高級学校(神戸市垂水区)では、民族教育をより魅力的なものにしながら同胞社会の活性化を図ろうと、卒業生と関係者らによる100人規模の実行委員会が中心となり、多彩な記念事業を進めることになった。来春まで1年間、築33年が経過した校舎の改築や各種イベントが行われる。そのための神戸朝鮮高級学校創立50周年実行委員会・第1回会議が22日、同校で行われ、総聯県本部の李文伊委員長をはじめ卒業生と学校関係者ら百余人が参加した。
この日の会議では、2月13日の発起人会で決められた事業の趣旨およびスケジュール、実行委員会の構成が報告・合意された。
記念事業の趣旨は、@民族教育の優秀性と正当性のアピールA21世紀に向けた民族教育の質的向上および環境づくりB卒業生らのネットワーク整備――の3点。
予定されている企画は、◇生徒たちから創立50周年のキャッチフレーズとロゴマーク募集◇ゴルフコンペ(7月26日)◇記念イベント(10月24日)◇対外公開授業(11月)◇指揮者の金洪才氏ら芸術分野で活躍する卒業生たちによるコンサート◇記念写真集の発行◇現役教員と実行委員との教育懇談会◇教育アンケート――など。校舎の改築は7月下旬頃に着工する予定で、資金は卒業生を中心に広範な同胞から募っていく。
また、一連の事業を進める過程で卒業生(約8200人)や在籍経験者のネットワークを整備し直し、民族教育を中心に地域同胞の連携を強めていきたい考えだ。
会議であいさつした李委員長は、「神戸朝高はこの50年間、多彩な人材を育て、文字通り地域社会を支えてきた。1世から受け継いだこの貴重な財産を21世紀に一層発展させるべく、一致団結して記念行事に取り組もう」と述べた。
李鐘九校長は、「同胞社会を継承していく次世代のためにも、この機会に民族教育が一層豊かなものになることを願っている。教職員、学生らも実行委員会とともに努力していきたい」と話していた。
なお、会議に続き小宴が催された。