第3回在日本朝鮮中・高級学校バスケットボール選手権大会
第3回在日本朝鮮中・高級学校バスケットボール選手権大会が3月26〜27日、東大阪市の東大阪アリーナで行われ、高級部と中級部の男女各部門に19校33チーム、360余人の選手が参加。日本の公式大会を視野に入れ、実力アップを図ろうと開かれている同大会は、朝鮮学校間での新人戦も兼ねており、毎年9月に行われる在日朝鮮学生中央体育大会に向けた課題を探る重要な機会になっている。
これまで圧倒的に優勢だった西日本勢に代わり関東勢が台頭。高級部男子を除く全部門を制したことが特徴的だ。しかし、最も注目を集めたのは大阪が東京を下した高級部男子の決勝だ。
大阪と東京は97年の第1回選手権以来、同年の中央大会、98年の第2回選手権、同年の中央大会と、4大会連続で決勝を戦っている。97年の選手権を制したのは大阪だったが、同年の中央大会、98年の選手権では東京が優勝。しかし、中央大会では打倒東京に燃える大阪が3点差で優勝を奪い取った。戦績は2勝2敗の5分だ。
今大会でもやはり高級部男子の決勝は、東西両雄の激突となった。
前半は大阪がわずかにリードを保ち、東京が追撃する展開となった。34−29で折り返した後半、シュートの正確さとリバウンドで勝る大阪が、焦りとミスの悪循環にはまった東京を徐々に突き放し、一時は19点差にまでリードを広げた。東京も、残り5分となったところから目が覚めたかのような猛追を見せたが、時すでに遅し。因縁の対決は、70−64で大阪が勝利した。
大阪の李成一主将は「昨年の中央大会優勝は、先輩たちの実績。今回は挑戦者の気持ちで試合に臨んだ」と話した。
他部門では、東京朝高女子が連覇。中級部男子では、中央大会優勝の東大阪などを予選リーグで下した西東京第1が、神奈川との接戦をものにして初優勝した。中級部女子は、安定した強さを見せた東京朝中が制した。
◇成績
高級部
男子 @大阪 A東京 B神奈川
女子 @東京 A大阪 B神戸
中級部
男子 @西東京第1 A神奈川 B北九州
女子 @東京朝中 A東京第4 B西東京第1