文益煥牧師訪北10周年/祖国平和統一委員会スポークスマンが談話
祖国平和統一委員会スポークスマンは3月27日、金日成主席が訪北した文益煥牧師(1994年1月死去)と会見してから10周年を迎えたのと関連して談話を発表し、次のように指摘した。
主席は、89年3月に第3国経由で訪北した文牧師と2度にわたり会見し、国の統一問題について虚心坦懐に論じ、また文牧師の生活に些細な不便もないよう、気を配った。
文牧師の訪北は、48年に金九氏が38度線を越えて南北連席会議(4月19〜23日)に参加して以来、南の在野政治家としては初めてであり、統一運動において大きな意義を持つ歴史的出来事であった。
金正日総書記は、統一の道に貢献したことを高く評価して文牧師に祖国統一賞を授与し、95年7月には主席の逝去1周年を追慕して訪北した朴容吉夫人と会見、文牧師の遺志をしっかりと継ぐよう激励した。
南の「統一を迎える晩春文益煥記念事業会」は最近、文牧師の訪北10周年を迎え、統一人士を網羅した「統一を迎える7000万同胞の集い」と「文益煥牧師記念事業会」を統合して一つの統一運動団体に拡大発展させようとしており、また記念集会や記念図書出版、文化行事など多彩な事業を進めている。われわれは、これが民族大団結と統一促進に貢献するものと認め、積極的に支持、歓迎する。
われわれは、南の統一運動団体と各界各層人民が固く団結して内外の妨害策動を粉砕し、国の統一を実現するための全民族的なたたかいにさらに力強く立ち上がるものと確信する。
当局の弾圧の中で統一運動に寄与/朝鮮中央通信論評
3月31日発朝鮮中央通信は、文益煥牧師の訪北10周年と関連した論評で、次のように指摘した。
金日成主席と会見した文牧師は、主席の愛国愛族の思想と民族自主的な立場、熱い統一意志に惹かれ、初めての対話で分断の障壁が一瞬にして崩れたのを感じた、と述べた。南に戻った文牧師は、当局の弾圧の中でも、民族大団結による連邦制統一方案に共感を示し、統一は完了形だと述べ、生涯、主席の統一思想を貫徹するという自らの信念を曲げずにたたかった。
汎民連北側本部、南側本部に手紙
祖国統一汎民族連合北側本部は3月27日、同南側本部の姜希南議長が、南の各界人士とともに文牧師の訪北10周年記念行事を準備しているのと関連して、同議長に手紙を送り、記念行事が民族を団結と統一愛国へと導くすばらしい行事になると確信し、これを積極的に歓迎すると述べた。
民族和解協議会も南の「記念事業会」に手紙
一方、3月30日発朝鮮中央通信によると、民族和解協議会も、南の「統一を迎える晩春文益煥記念事業会」に手紙を送り、同事業会の活動は統一意志の表れとして、同胞の統一大行進を鼓舞するものとなるとして、積極的に支持すると指摘。同事業会が民族の自主と大団結、統一実現に寄与するものとの期待を表明した。 (以上朝鮮通信)