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民族大団結で統一へ/90年代の歩み(9)


汎青学連の結成(1992年8月15日)

青年学生運動の求心体

 1992年8月15日の第3回汎民族大会(板門店、ソウル)で、祖国統一汎民族青年学生連合(汎青学連)が新たに結成された。

 汎青学連は、自主・平和統一・民族大団結の祖国統一3大原則を統一綱領とする、汎民族的な青年学生統一運動の組織的連合体である。朝鮮学生委員会、「韓国大学総学生会連合」(「韓総連」)、海外同胞青年学生協議会の北、南、海外3組織が、それぞれ北側、南側、海外の各本部を構成。汎民族大会の行事の一環である青年学生統一大祭典の企画、準備、開催を活動の中心としている。南側からは「汎青学連南側本部・『韓総連』代表」の肩書で、大会に代表を送っている。

 「韓総連」の前身、全国大学生代表者協議会(全大協)は、第2回汎民族大会の準備が進んでいた91年4月、同じ会場で「南北・海外同胞青年学生統一大祭典」を開こうと提案。朝鮮学生委もこれに賛同した。7月の北、南、海外代表実務会談で、祭典開催で合意。(1)統一方案に対する立場の発表と全民族的合意のための課題(2)朝鮮半島の政治軍事的緊張緩和のための課題(3)青年学生の自主的交流(4)青年学生の連帯組織建設――という4つの議題をもって、円卓会議を開くことも合意した。このうち、第4議題の連帯組織建設問題の中で、汎青学連の結成問題が討議されることとなった。

 第2回汎民族大会はソウルでの単独開催を予定していたが、南当局の妨害により、板門店、ソウル、東京での分散開催を余儀なくされた。しかし、青年学生統一大祭典は8月15日、板門店で開かれ、全大協からも代表が第3国経由で入北し、北、南、海外の青年学生代表が結集。汎青学連の早期結成で合意した。

 その後、11月には汎青学連結成のための共同海外連絡本部をベルリンに設置。92年5月の全大協第6期出帆式(ソウル・漢陽大)では、全大協とベルリンの全大協代表、朝鮮学生委の3者による「南北青年学生統一政治協商会議」が国際電話を通じて行われ、第3回汎民族大会で汎青学連結成式を行うことが決まった。そして、板門店での第3回汎民族大会の中で開かれた第2回青年学生統一大祭典で、結成を宣言した。

 南側本部ではその後、93年4月に全大協を発展的に解消して「韓総連」を発足、南側本部の活動を受け継いだ。

 北、南、海外の青年学生の団結の求心体として汎青学連が誕生したことで、青年学生が一つの旗のもとに結集し、統一運動をより広範囲に行えるようになった。