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視点


 入学式や入社式、新入社員歓迎会に新入生歓迎会、それに花見…スタートの季節である4月は何かと行事が多い。1日に各級学校で入学式が行われた共和国でも、17回目の4月の春親善芸術祭典など各種行事が予定されている。

 中でも注目されるのが7日に行われる最高人民会議第10期第2回会議。第1回目は昨年9月5日に招集されており、約7ヵ月ぶりの開催である。「定期会議は1年に1〜2回」(第92条)との憲法の規定にのっとったものだ。

 昨年の第1回会議招集は、94年4月の第9期第7回会議以来実に5年ぶりだった。金日成主席が急逝したためで、やむを得ず延期されていた。

 第1回会議では金正日総書記が「国家の最高職責」である共和国国防委員会委員長に推戴されたほか、国防委員会、最高人民会議常任委員会、内閣など新たな国家指導機関が選出され、社会主義憲法が修正・補充された。これで「総書記の思想と政治を実現できる国家機構システムが整備」(元旦の共同社説)されたわけだ。今年3月7日に道、市、郡人民会議代議員選挙が行われたのもその一環と言える。

 共和国が主席の3年喪を経て従来どおりの国家運営を行っていることが、こうした動きから見てとれる。

 その態勢を整えたうえで、総書記は経済を活性化させ人々の生活を向上させるために、年初から経済部門への指導を精力的にこなしているのである。(聖)