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民族楽器重奏団「ミナク」、初のニューヨーク演奏会


 「民族楽器重奏団『ミナク』」の康明姫、朴順雅、李守信、朴根鐘、安留奈、河栄守(金剛山歌劇団)の各氏が3月15〜24日、初めて訪米し、ニューヨークの2ヵ所で演奏会を開いた。「ミナク」は同胞演奏家、愛好家らが90年に結成した民族楽器の演奏グループ。

 今回の訪米公演はニューヨークにある音楽の名門、ジュリアード音楽大学で作曲を学ぶ金希連さんの提案がきっかけ。金さんは大阪で朝鮮学校に通っていた頃から民族楽器に親しみ、高級部時代は共和国での講習にも参加。現在、留学先のジュリアード音楽大学でも演奏活動を続けている。

 20日、ジュリアード音楽大学での公演は、金さんの演奏会に「ミナク」が共演する形で行われ、70余人が観賞した。

 また23日には、マネス音楽大学で「ミナク」単独の演奏会も開かれた。重奏「農場の朝」に続いてカヤグム、タンソ(縦笛)、チョッテ(横笛)の独奏、さらにアンコールに応えて重奏「ヤンサンド」、コムンゴ(玄琴)独奏も披露され、在米同胞をはじめ160余人が朝鮮の調べを楽しんだ。

 今回の訪米公演は、ニューヨークの共和国国連代表部がバックアップ。昨年結成された在米同胞全国連合会の関係者をはじめ、多くの在米同胞も生活面などで支援を寄せた。

 康明姫団長は「在日同胞2、3世が民族楽器を習い、それを海外で演奏できるなんて実に誇らしいことだ。反響もよく、在米同胞もとても喜んでくれた。これまでも ミナク は様々な演奏活動を行ってきたが、初めて海外で公演することによって、新たな可能性が広がった」と話していた。

 「ミナク」では、年内にもう一度米国公演を開くことを計画している。