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視点


 桜前線が日本列島を北上し、4日の日曜日は東京では絶好の花見日和だった。

 ところで先日のテレビ番組では「今、花見に異変が起きている」と報じられた。

 それによると、ある日の東京・上野の花見には17ヵ国の外国人グループがいたという。フランス、スウェーデン、カナダ、インド、バングラデシュなどなど。

 外国には桜の下で料理を広げて花見を楽しむという習慣はないらしいが、在日外国人たちは結構、楽しんでいるようだ。また日本の花見の様子は外国にも伝わり、この時期には外国人の観光コースにも入っていると言う。花見での料理はワインやチーズ、カレー、チーズフォンデュなど、それぞれのお国柄を反映したものが多かったという。

 在日同胞の間では花見と言えばやはり焼肉が定番だろう。ニンニクや唐辛子で味付けしたタレを染み込ませた肉を七輪で焼く。野外での焼肉の味は格別だ。独特の匂いが一帯に広がると、周りの日本人たちも「美味しそう」とうらやましがる。

 本紙にも各地から花見便りが寄せられ始めた。早いのはやはり九州地方。福岡・小倉支部では3月28日に250余人が参加、分会対抗のドッチボール試合も行われた。4日の東京・墨田支部の花見では朝鮮学校卒業生らに記念品が贈られた。在日同胞にとって花見は、支部や分会の活動をいっそう活性化させ、同胞同士の連携・団結を強める絶好の場となっている。 (喜)