白南淳外相、NATOの空爆でユーゴ外相に連帯書簡
7日発朝鮮中央通信によると、白南淳外相はこのほど、北大西洋条約機構(NATO)軍のユーゴスラビア空爆と関連して、同国のイワノビッチ外相に連帯書簡を送り、次のように指摘した。
われわれは、NATOの対ユーゴ軍事攻撃が、国際法と国連憲章に対するじゅうりん行為であり、バルカン地域とヨーロッパ、ひいては世界の平和と安全に対する重大な脅威、横暴な挑戦になると認める。
われわれは、コソボ問題がユーゴの内部問題であるだけに、ユーゴの自主権と領土保全を尊重したうえで、対話と協議を通じて必ず平和に解決されるべきであり、NATOの不法な軍事行動は即時中止されなければならないと主張する。
われわれは、NATO軍の侵攻をはねのけ、国の安全を守ろうとするユーゴの政府と人民の正当な立場に全面的な支持と連帯の意を送り、その正義のたたかいが立派な結果をもたらすものと確信して、敬意を表する。(朝鮮通信)
平壌でユーゴとの連帯集会
NATO軍の侵略に反対するユーゴ人民と連帯する集会が7日、平壌の千里馬文化会館で開かれ、リュボミール・ジュキッチ駐朝ユーゴ大使と大使館員が参加した。
朝鮮・ユーゴ友好協会委員長の李星鎬・対外文化連絡委員会副委員長が演説し、米国とNATOのユーゴ攻撃は、主権国家と平和を愛する人民に対する侵略行為であり、決して正当化できないと非難。朝鮮人民は今後もユーゴ人民のたたかいを積極的に支持し、連帯すると強調した。
またジュキッチ大使は、ユーゴ国民は最後まで祖国を守る覚悟を持って、あらゆる努力と手段で必ず勝利すると述べた。
集会では、ミロシェビッチ・ユーゴ大統領に送る連帯書簡が採択された。(朝鮮通信)
駐朝ロシア大使も会見で空爆を非難
駐朝ロシア大使館で7日、記者会見が開かれ、ワレリー・ジェニソフ大使が、連邦会議あてに送られたエリツィン・ロシア大統領の年例所信の内容を公開した。
所信ではユーゴ情勢に言及し、NATOの東側への拡大を許さないというロシアの一貫した立場の正当性が再び示されたと指摘。ロシアは、NATOが対ユーゴ軍事攻撃を即時中止し、コソボ問題が政治的に解決されることを主張すると述べた。(朝鮮通信)