結成４５周年を迎える体連

　在日本朝鮮人体育連合会（体連）は１０日、東京・文京区の朝鮮出版会館で開いた常任理事会第１７期第８回会議で、結成４５周年（７月２８日）を迎える今年、各種スポーツ団体の活動をいっそう強化し、スポーツを通じて同胞社会を活性化させるための活動を幅広く行っていくことを決め、具体的な課題を示した。

　その内容は、◇各地のスポーツサークルを増やす運動を行う◇各地で総聯支部対抗ゴルフ、囲碁大会を開く◇各地方体育協会が種目別協会、体育団を強化する◇民族競技をはじめ多彩な種目別団体を新設◇学校の運動部を積極的に支援◇多くの同胞競技者が共和国代表として活躍できるようバックアップ――など。こうしてスポーツを通じ、生き生きとした同胞社会を作っていく。

　先日開かれた総聯中央委員会第１８期第２回会議決定は、同胞相互の結びつきを強め、同胞社会で民族性を守っていくためには、文化、スポーツ事業を強化する必要があると強調している。体連の理事会会議はこれを受けて開かれたものだ。

　スポーツサークルの数を大幅に増やす運動は１０月末まで行われる。現在、各地の本部や支部などには８００余の各種スポーツサークルがあり、１万２０００余人の同胞がスポーツを楽しんでいる。今回の運動は、サークル数を１０００、２万人以上に増やそうというものだ。運動は、サークルの母体となっている各地の総聯、女性同盟、朝青の本部、支部、青商会などと協力しながら行う。

　また新設を予定しているのはシルム（朝鮮相撲）などの民族競技、同胞の間で人気の高い釣り、マリンスポーツ、ボウリングなどの種目別競技団体。また民族競技を広く普及するための各種資料やビデオなどを作成し、スポーツ団体や総聯の各機関、朝鮮学校などに提供することにしている。

　朝鮮学校運動部への支援は、彼らが日本の各種公式試合で力を発揮し、いい成績をあげるようにするのが目的だ。

　一方、各種目で指導者を育成するシステムを整え、審判などの資格所有者も増やしていく。

　なお体連結成４５周年記念行事は７月４日、東京で行われる。

１９９９年度 総聯の中央体育行事日程

２０００年