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第5回関東地方バレーボール選手権大会


 第5回関東地方バレーボール選手権大会が18日、埼玉県の草加市スポーツ健康都市記念体育館で行われ、総聯東京(男女)、千葉(男子)、東京朝高(男女)の5チーム、計50余人の選手が参加した。

 男子部門ではリーグ戦が行われ、総聯東京が優勝した。2位は総聯千葉。

 女子部門では、総聯東京が東京朝高にセットカウント4−0で完勝した。

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 同大会は、関東地方の各チームの交流とレベルアップを目的に行われてきたが、今回は新しい国際ルールであるラリーポイント制とリベロが試験的に取り入れられた。

 ラリーポイント制は、国際バレーボール連盟が昨年10月、試合時間を短縮してテレビ放送をしやすくすることなどを目的に採用を決定。2000年までにすべての試合で実施される。

 サーブ権を持っている方が得点を重ねて行く従来の方式と違い、ラリーポイント制は、サーブ権の有無に関わらず失敗が即失点(相手の得点)につながるもので、1セット当たり25点先取を競う。従来の方式だと試合時間が1時間から3時間程度とむらがあったのに比べ、新ルールだと1〜2時間で安定するという。

 リベロは、レシーブを主とする後衛専門の選手のことで、随時、交替できる利点がある。

 日本では4月1日から、Vリーグなどの実業団、大学、高校のすべての公式試合でこれらのルールが用いられており、在日本朝鮮人バレーボール協会でもこれに対応する目的から、朝鮮学校の大会や在日朝鮮人選手権などに取り入れることを検討している。

 「今はサッカーやバスケットボールに人気面で遅れを取っている感がある。後進を育成していくためにも新ルールを取り入れるべき」(関係者)といった観点から、将来の振興策も視野に入っているようだ。

 試合後、総聯千葉の金東晟選手は、「新ルールに慣れていないせいか試合の流れがつかみにくかった。ラリーポイントは緊張感があるが、面白かった」と感想を語った。

 また同協会の姜秀宗会長は、「実際にやって見ると、ラリーポイントは実力の差が出過ぎる。反面リベロは、身長の低い選手でも試合に出場できる利点がある」と話した。

 新ルールを採用するかどうかは、5月に決められる予定だ。