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福岡・小倉地域商工会、日本企業対象に共和国経済セミナー


 東北アジア経済セミナー「豆満江地域開発―羅津・先鋒経済貿易地帯」(主催=福岡・小倉地域商工会)が15日、北九州市内のホテルで開かれ、市内の日本の企業経営者、経済関係者、学者ら50余人が参加した。

 セミナーではまず、発起人である(株)松島機械研究所の松島宏会長があいさつし、「北九州市と朝鮮半島は歴史的にも地政学的に見てもとても近く、深い関係にある。今後、市の国際都市化を進めるためにも、難しさはあるがそれを乗り越えて共和国と人的、物的交流を深めていく必要があると痛感している。その第一歩として今日のセミナーを開くことにした」と述べた。

 続いて朝・日輸出入商社の朴應星社長が講演し、共和国の経済建設の現状、豆満江地域開発と羅津・先鋒経済貿易地帯の具体的内容と現況、今後の展望について話した。

 また今後、日本の間違った対共和国政策から生まれた共和国に対する誤った認識を改め、市内の朝・日経済人が交流を深めてほしいと述べた。

 講演に続いて質疑応答が行われ、参加者らは活発に意見を交換していた。

 セミナー終了後、市内の料理店で交流会が開かれたが、参加者らは「興味深い講演内容だった」「初めて聞く話だった。相互交流を深める必要性を感じた」「ぜひ共和国を訪問してみたい」などと感想を語っていた。

 小倉商工会では今年に入り、総聯小倉支部と福岡県商工会の協力を得て、北九州商工会議所、北九州貿易協会など市内の日本の経済団体、経済人との交流を深める活動に力を入れてきた。

 今回のセミナーもその一環として開かれたものだ。