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肝臓移植の姜元鳳さん死去/遺族らが謝意


 日本各地の同胞らの支援を受け、オーストラリアで肝臓移植手術を受けた姜元鳳さん(46、東京・足立区在住)が2日、療養中のオーストラリアで亡くなった。告別式が13日、総聯足立支部と「姜元鳳さんを救う会」の合同葬として足立区内で執り行われた。遺族らは悲しみの中、募金運動に協力してくれたすべての同胞と日本市民らに感謝の意を表していた。

 C型劇症肝炎から肝硬変を併発し、生死の淵にあった姜さんを救おうと昨年7月、家族親族、過去に朝青活動を共にしてきた有志たちが「救う会」を結成。肝臓移植手術のための募金運動を続けてきた。

 姜さんは昨年9月に渡豪し、今年2月末に移植手術を受けた。手術は成功し、3月中旬には退院して現地で療養を続けていたが、4月に入り病状が悪化。手術に伴う筋力の低下によりヘルニアを併発してC型ウイルスが急激に増加、肝臓を浸食してしまったのだ。

 この間、「救う会」に寄せられた募金は2000万円を超えた。黄靖代表は「元鳳も同胞たちの期待に応えようと必死で生きようとしたが、病魔には勝てなかった。協力してくれた同胞たちの熱い思いを考えると残念でならない。」と話す。妹の姜文子さんは「悲しい結果になってしまったが、協力してくれたすべての人に感謝したい」と語った。