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反北対決に利用するな/アジア太平洋平和委、「現代プンアク号」問題で談話


 朝鮮アジア太平洋平和委員会スポークスマンは22日、南朝鮮当局者が「現代プンアク号」問題をもって、金剛山観光事業を破たんさせようとしているのと関連して談話を発表、次のように非難した。

 この問題は、われわれと現代との間で入港に関する交渉が終わり、現代側が観光客の名簿を送ってきたが、正式な入港承認が出ず、受け入れ準備もできていないのに、現代側が一方的に出港日時を決めて出港したことから出た問題だ。

 事前承認もなく突然やって来た観光客を受け入れることで、われわれには様々な負担があったが、入港が承認され、観光をできるようになったのは、同胞愛と人道主義的理念に基づいた、われわれの雅量と誠意ある努力によるものだ。

 こうした事実にもかかわらず、南当局者は「北側が突然、入港を拒否した」などと言って、われわれが合意事項に違反したかのように述べ、現代側をわれわれとの対決に追い込もうとした。これらには、金剛山観光事業を「包容政策」の産物であるかのように美化し、ひいては事業を破たんさせようという不純な目的がある。

 「現代プンアク号」問題はわれわれと現代側との問題であり、南当局が干渉する名分はない。南当局者は、われわれと現代、南の人々の願いと意志を無視して同族対決をあおったりせず、金剛山観光事業の妨害も中止すべきだ。(朝鮮通信)