合併・再編に際して/朝信協・李庭浩会長の談話
朝銀の合併・再編に際し、在日本朝鮮信用組合協会の李庭浩会長が発表した談話は次のとおり。
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在日本朝鮮信用組合協会と各朝銀信用組合ではこの度、日本の金融行政当局との緊密な協議のもとに、日本全国にある朝銀信組をブロック別に合併し、そこに経営が困難になった一部の組合が事業譲渡を行う措置を取りました。
結果、朝銀信用組合はすでに合併が完了した近畿地方の「朝銀近畿信用組合」と、新たに生まれる関東・甲信越地方の「朝銀関東信用組合」、北海道・東北地方の「朝銀北東信用組合」(仮称)、東海・北陸地方の「朝銀東海信用組合」(同)、中四国・九州地方の「朝銀西信用組合」(同)の5信組に合併・再編成されることとなりました。
朝信協は会員組合の中から、経営再建が困難になり、事業譲渡が不可避となった組合が出たことについて遺憾の意を表すとともに、組合員と同胞各位に深くお詫びいたします。
今回の合併・再編成は、一部組合の事業譲渡という痛みを伴う選択ではあるものの、長期にわたる日本の不況・金融不安と、2001年を目途に実施される一連の新しい金融政策に能動的に対処し、21世紀における朝銀の安定を保障し、同胞により奉仕していくために取り得る、唯一の積極的措置であったと確信しています。
今後のスケジュールとしては、今年秋ごろまでに各ブロックでの合併を行い、来年3月ごろまでに事業譲渡を完了させ、広域信組としての体制を整えて、新たなスタートを切る予定です。
新しい各組合は、これまでの事業で得た経験と教訓を生かし、地域同胞の金融機関として健全経営に努め、より着実な業務拡大と合理化、効率化を推進して行きます。
そして、より堅固な経営基盤を持つ民族金融機関として、同胞商工人と組合員の企業活動および生活向上に、誠心誠意で尽くして行く所存です。
合併まで、全ての組合の全ての店舗で、基本的にこれまでと同様の業務が行われます。
また、元本と利子を含む一切の預金は、日本の預金保護法によって、預金保険機構の支援のもとに全額保護されます。同胞各位には、安心してご利用いただきますよう、お願いいたします。
各組合の全役職員は、同胞社会と組合員の貴重な財産である朝銀信用組合の職員として、自らが置かれた位置と使命の重要性を深く認識するとともに、より責任ある組合運営を心掛け、徹頭徹尾、同胞への奉仕に邁進する決意です。
同胞各位には、今回の措置に広い理解をいただくとともに、1世、2世が愛国心と相互扶助の理念のもとに血と汗で築き、発展させて来た朝銀を、今日の現実に合わせていっそう発展させていくために、惜しみない支援を寄せて下さいますよう、心よりお願い申し上げます。