ペリー特使訪朝/金正日総書記にクリントン大統領から親書
金永南委員長が会見/外務省第1副相と3日間会談
米大統領特使であるペリー大統領特別顧問一行が5月25〜28日、訪朝した。この間、金正日総書記に、ビル・クリントン米大統領からの親書が寄せられた。26日には最高人民会議常任委員会の金永南委員長が、平壌の万寿台議事堂でペリー特使一行と会見し、談話を交わした。一方、外務省の姜錫柱第1副相とペリー特使との会談が26〜28日の3日間にわたって数時間、万寿台議事堂で行われた。
金正日総書記への親書はペリー特使が26日、金永南委員長に手渡した。
同日、金永南委員長がペリー特使一行と会見を行った後、昼食会が催された。朝鮮労働党中央委員会の崔泰福書記、外務省の姜錫柱第1副相と金桂寛副相、朝鮮人民軍の李相禹少将ら関係者が参加した。
一方、外務省の姜第1副相とペリー特使との会談には、共和国側から外務省の金副相と米国担当局長など当該の活動家、米国側から国務省大使と国家安全保障会議の上級局長、国防総省の将官、国務省の関係者ら特使一行が参加した。
会談は相互尊重の雰囲気の中で、真しかつ率直に進められた。会談では朝米双務関係に関する懸案問題と、アジア・太平洋地域での平和と安全保障で提起される問題などが深く論議された。
米国側は、米政府の対朝鮮政策検討と関連した問題を通報した。
共和国側は、朝米関係問題と関連した朝鮮労働党と共和国政府の一貫した原則的立場を全面的に明らかにしながら、両国間の関係を改善させるには、米国が共和国側との既存の合意に沿って、共和国の制度と自主権を認め、共和国と平等に接し、対朝鮮敵視政策を根本から撤回しなければならないと強調した。
米国側は共和国の政策、一心団結した朝鮮人民の民族的自負心と強い意思に深い理解を抱くようになったと述べた。
一方、27日夕、ペリー特使が宴会を催した。外務省の姜第1副相、金副相、駐朝スウェーデン臨時大使と国際機関の各代表らが招待された。ペリー特使と姜第1副相が演説した。
特使一行は26、27日、万景台、チュチェ思想塔と平壌地下鉄、大城協同農場などを参観し、総合サーカス公演を観覧した。一行は28日、帰国した。(朝鮮通信)