南北学者による学術発表論文集「檀君と古朝鮮」が南朝鮮で出版
共和国で1993年に朝鮮民族の始祖王、檀君の遺骨と檀君陵が発掘されて以来、5000年にわたる民族史を新たに定立・体系化する作業が進められてきたが、このほど南北の学者による学術発表論文集「檀君と古朝鮮」(朝鮮語)が南朝鮮で出版された。
朝鮮半島の考古学・古代史に関する南北歴史学者の最新の研究成果を一つに集めたものとして、南でも格別な注目をあびている。
東洋考古学研究所の李亨求代表が編さんした。「檀君陵発掘を機に朝鮮民族の始祖、檀君に関する研究が南北双方で真しに、かつ活発に進められた。檀君を求心に民族統一を成し遂げるうえでの礎になることを期待する」と思いを語る。
論文集は2部構成で、1部では、95年8月に大阪で開催されたシンポジウム「東アジアにおける原始・古代文明の再検討―5000年前の東アジア」(大阪経済法科大学主催)の、「北南考古・歴史学者学術大会」に南北分断以来初めて南北の学者が参加し、それぞれ8人が発表した論文16編が収録されている。
2部では、檀君陵発掘3周年にあたる95年11月、平壌で行われた「檀君・古朝鮮に関する第3回学術発表会」で、朝鮮社会科学院歴史研究所などの学術機関の研究員、金日成総合大学などの大学教授ら38人が発表した論文38編が収録されている。
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