在日本朝鮮人陸上選手権大会/近畿勢の活躍目立つ
総聯結成44周年記念・第12回在日本朝鮮人陸上選手権大会が5月25日、大阪府堺市の金岡公園陸上競技場で行われ、17の朝鮮学校陸上部と一般選手ら、227人が参加。14種目57競技で日頃の鍛練の成果を競った。
同大会が大阪で開催されたのは初めて。そのため学生部門には、近畿と東海地方から多くの学校が参加した。
中でも初級部で生野初級、中級部で東大阪中級、高級部では神戸朝高の活躍が目立った。
また陸上部のない東春初中が、中級部男子で金3つ、銀4つ、銅3つを獲得して注目を集めた。とくに、中3でサッカー部所属の洪貴弘選手は、100メートル、走り幅跳び、400メートルリレーで3冠を達成した。洪選手は、「初めて出場した陸上大会で活躍できてうれしい」と話していた。
一方、一般部門で目を引いたのは、5000メートルで圧倒的な力を見せて優勝した大阪の金裕二選手(24)。日本企業の陸上部に所属する金選手は、毎日30キロ以上走っているという。
また、合間を見ながら大阪朝高陸上部のコーチも務めているが、「朝鮮学校の陸上部の水準はまだまだ。もっと練習して、インターハイなどで活躍して欲しい。そのための努力なら惜しまない」と語る。
在日本朝鮮人陸上競技協会の「光幸理事長は、「今回、大阪で大会を開いたのは西日本の同胞らの間で陸上競技の振興を図るためだ。今後もより広い範囲で、陸上競技部門を活性化させていきたい」と話していた。