金永南委員長一行が訪中/江沢民主席が会見
最高人民会議常任委員会の金永南委員長を団長とする朝鮮民主主義人民共和国代表団が、中華人民共和国全国人民代表大会(全人代)常務委員会と国務院の招待で、中国を公式友好訪問するため3日、特別機で平壌を出発、北京に到着した。4日午後、中国共産党中央委員会総書記の江沢民国家主席が共和国代表団と会見した。また3日午後、北京の人民大会堂で歓迎儀式が行われた後、金永南委員長と全人代常務委員長の李鵬委員長との会談が行われ、歓迎宴もあった。会談では朝中両国間の友好協力関係を一層発展させることと、共通の関心事となる国際および地域問題について意見を交わし、幅広い見解の一致を見た。また中国側は朝鮮半島の平和と安定、自主的な平和統一を成し遂げるための朝鮮人民のたたかいに全面的な支持を表明した。また、金永南委員長と洪成南内閣総理は人民大会堂で4日、朱鎔基総理と会見した。今回の訪中は朝中両国人民の伝統的な友好協力関係をさらに強化・発展させる重要な契機になる。(朝鮮通信)
伝統的友好関係をさらに強化
両国の共同の利益と発展、ア太地域の平和・安定に有益
金永南委員長訪中の期間に、共和国国防委員会委員長で朝鮮人民軍最高司令官の金正日総書記からの贈物が中国共産党総書記で中央軍事委員会主席の江沢民国家主席に寄せられた。一方、江沢民主席から金正日総書記に送る贈物も寄せられた。
4日午後、金永南委員長と江沢民主席との会談が行われた。
金委員長は席上、金正日総書記からのあたたかいあいさつを江沢民主席に伝えた。江沢民主席は、金正日総書記にあたたかいあいさつを伝えるよう述べた。
江沢民主席は、中朝友好は両国の革命家老世代が整え、発展させたものだとしながら、金日成同志が両国の友好関係発展のために大きな労苦を尽くしてきたことについて指摘した。
また中朝友好を強化することは両国人民の共同の利益と発展、アジア太平洋地域での平和と安定を守るうえで有益であり、友好関係を一層強化・発展させるのは中国の党と政府の確固不動な立場であると強調。さらに朝鮮人民が金正日同志を首班とする朝鮮労働党の周りに固く団結し、金日成主席が開拓した道に沿って強盛大国建設のために引き続き力強く前進していることを喜ばしく思うと語った。
江沢民主席はまた、祖国の自主的平和統一のための朝鮮労働党と人民のたたかいに全面的な支持を表明しながら、世界の平和と安定を成し遂げ、民族の自主権と尊厳を守り、公正で新たな国際政治・経済秩序を樹立することについて強調。会談はあたたかく友好的な雰囲気の中で行われた。
また同日、金永南委員長と洪成南総理は、朱鎔基総理と会見した。共和国代表団一行が同席した。
会見は友好的な雰囲気の中で行われた。
同日夕、全人代常務委の姜春雲副委員長が北京の釣魚台迎賓館で歓迎宴を催した。
国際・地域問題で見解一致
李鵬委員長と会談、歓迎宴も
3日に行われた金永南委員長と李鵬委員長との会談では、双方が自国の情勢について通報し、朝中両国間の友好協力関係を一層発展させることと、共通の関心事となる一連の問題について意見を交わし、見解の一致を見た。
共和国側は、朝鮮労働党の主体的な先軍革命指導に沿って、朝鮮人民があらゆる難関を乗り越え、社会主義強盛大国を勝利のうちに建設していることと、祖国統一を1日も早く成し遂げ、朝鮮半島の平和と安定を保障し、国際問題を公正に解決して、自主性を堅持するうえでの原則的問題について言及した。
また、中国共産党の指導のもと、中国人民が中国の特色ある社会主義を建設するうえで成し遂げた成果を、わがことのように嬉しく思っていることと、共同のたたかいの中で根づき血で結ばれた朝中友好を引き続き強化・発展させていくとの党と政府の変わらぬ立場を改めて明らかにした。
中国側は、両国指導者の共同の努力によって、中朝両国間の友好関係を21世紀へと発展させることを強調し、朝鮮人民が自力更生の精神で社会主義強盛大国の建設を推し進めるうえで引き続き前進をもたらすものとの確信を表明した。 また、対外関係で独立・自主の外交政策を実施し、中国の実情に適した発展の道を歩んでいることと、朝鮮半島の平和と安定、自主的な平和統一を成し遂げるための朝鮮人民のたたかいについて全面的な支持を表明していることについて指摘した。
同日夕、李委員長が共和国代表団を歓迎し宴会を催した。
まず李委員長が乾杯の辞を述べ、共和国代表団の中国公式友好訪問は、この数年間、両国の関係発展で一つの大きな出来事となるとし、訪問を熱烈に歓迎した。そして金委員長と友好的かつ率直な雰囲気の中で両国の関係をさらに強化・発展させることと、共通の関心事となる国際および地域問題について深く意見を交わし幅広い見解の一致を見たと述べた。
また、双方はとくに、伝統的な中朝友好発展を重視する両党、両国政府の一貫した立場を再び鮮明にし、このりっぱな伝統を継承し発揚させることを表明したと指摘した。
そして、中朝外交関係樹立50周年(10月6日)にあたる今年、中国は朝鮮の同志と共に伝統的な中朝友好協力関係の新しい絶え間ない進展を後押しする用意があると強調した。
続いて乾杯の辞を述べた金委員長は、金正日総書記が今回、朝中友好関係を現情勢の要求に即してさらに発展させるために、共和国における新国家指導機関選挙以降初の国家代表団を自ら中国に派遣したことについて指摘した。
そして、代表団を親切に招待しあたたかく歓待してくれたことに対して、全人代常務委員会と国務院、中国人民に深い謝意を表し、共和国政府と人民が中国政府と人民に送るあたたかいあいさつを伝えた。
そして、今回の訪中が朝中両国人民の伝統的な友好協力関係をさらに強化・発展させるうえで重要な契機になるものとの確信を表明した。
宴会には金永南委員長と共に代表団メンバーの洪成南総理、国防委副委員長の金鎰武l民武力相、朝鮮労働党中央委書記の崔泰福・最高人民会議長、白南淳外相、天道教青友党中央委の柳美英委員長、朱昌駿・駐中大使、外務省の朴東春副相、その他随行員と、駐中朝鮮大使館員らが参加。また、李嵐清・副総理、姜春雲・全人代常務委副委員長、河椿霖・同委秘書長、唐家○外交部長(○は王へんに旋)、戴秉国・共産党中央委対外連絡部長、博志寰・鉄道部長、石広生・対外貿易経済協力部長、孫家正・文化部長、全人代外事委主任委員の李淑錚・中朝友好協会長、万永祥・駐朝大使、呂聰敏・全人代常務委副秘書長、楊文昌・外交部副部長、李成仁・党対外連絡部副部長、銭樹根・中国人民解放軍副総参謀長、韋ト・教育部副部長、趙永吉・公安部副部長、張芽・北京市人民政府副市長、温業湛・元駐朝中国大使、王毅・外交部長補佐官、呉文昌・全人代常務委委員長辧公室主任、その他関係者が参加した。
朝鮮外相と中国外交部長会見
4日午前、白南淳外相と唐家○外交部長(○は王へんに旋)との会見が行われ、友好的な雰囲気の中で談話を交わした。その後、唐部長が歓迎宴を催した。
朝鮮人民武力相と中国国防部長も
4日午後、共和国国防委員会副委員長の金鎰武l民武力相と中央軍事委員会副主席の遅浩田・国務委員兼国防部長との会見が行われ、友好的な雰囲気の中で談話を交わした。遅国防部長が歓迎宴を催した。