南北副部長級会談開催へ/２１日から北京で

　北南当局間（副部長級）会談が今月２１日から北京で開かれることとなった。３日の北京での実務交渉で双方が合意した。会談では、離散家族問題をはじめ双方の関心事となる当面の問題が議題となる。

　【注】報道によると、４月２３日から今月３日まで北京で、非公式代表接触が４回行われ、全今哲北側代表と金保鉉南側代表が参加、４回目の３日の接触で合意に至った。報道では、今回の会談では離散家族の生死確認や所信交換、再開などの根本的な解決方案を講じるとともに、その示範的措置も並行して行っていくとしている。また、南側は七月までに肥料２０万トンを北側に提供する。

　昨年４月に北京で開かれた肥料提供問題などを話し合う南北副部長級会談以来、当局間会談は１年２ヵ月ぶり。この時は、南側が肥料提供という人道問題に政治問題を絡めて「相互主義」を主張したため、８日目に決裂した。

　北側は今年２月の政府・政党・団体連合会議で、今年下半期に南北高位級政治会談を開くことを南側に提案、議題は南北合意書の履行対策を基本とし、協力・交流問題、離散した家族や親戚の苦痛を癒す問題など、南北関係の当面の問題も協議できると指摘していた。