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僕たちの朝鮮人宣言/大阪学生会第11回文化公演


 大阪学生会(日校在学朝鮮学生会)の第11回文化公演「ウルリョガラ! ウリエノレ(響け! 私たちの歌)―僕たちのチョソンサラム(朝鮮人)宣言」が5月23日、大阪・平野区民センターで開かれ、同胞と日本市民ら1000余人が観覧した。

 公演第1部の歌と踊りのアンサンブルではサムルノリ(各種民族打楽器の合奏)をはじめ伝統的な農楽の舞、合唱、スピーチなど多彩な演目が披露され、第2部では創作劇「仮面とチョゴリ」が上演された。

 創作劇のストーリーは、ある支部学生会を舞台に、文化公演を前に生まれて初めてチョゴリを着て喜ぶ主人公スンミ、学生会の活動に参加しながらも日本人の彼女の前では自分が朝鮮人であることを隠すスヘンの2人を軸に展開される。スンミの「朝鮮人として生きて行く勇気」を「チョゴリ」に、スヘンの「民族に対する劣等感」を「仮面」に託して表現した劇からは、朝鮮人として生きようという学生会メンバーらのメッセージが伝わり、好評だった。

 1981年11月の第1回公演以来これまで、大阪学生会ではこうした文化公演を卒業生たちの締め括りの場としてきた。

 しかし今年は、これから活動を始めるメンバーらの「とっかかり」の場として行うことにした。そのため、サブタイトルを「僕たちの朝鮮人宣言」とし、「朝鮮人としての誇りを身に付けようと」(中西学生会の池暁美さん=高2)2ヵ月間、練習に取り組んできた。

 大阪学生会の金恵仙会長(高3)は、「練習と並行して、どう生きるべきかなどのディスカッションを繰り返してきた。この過程を通じて、みんな朝鮮人として生きていくんだと強く思うようになった」と話していた。