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第26回在日本朝鮮人柔道選手権大会/東京が3年ぶり王座


 総聯結成44周年記念第26回在日本朝鮮人柔道選手権大会が20日、東京の講道館で行われ、30人の選手が日頃鍛えた技と力を競い合った。5チームが参加した団体戦では、東京が宿敵・大阪を下して3年ぶりに優勝(10回目)。個人でも東京の金聖一選手が優勝した。

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 団体戦には、大阪と東京、京都、朝鮮大学校A、Bの五チームが参加し、リーグ戦を行った。

 白熱したたたかいが続いたが、中でも過去2年間、選手権と東西対抗柔道で大阪に苦杯をなめさせられて来た東京の闘志は際立っていた。東京は朝大Aを4−0、京都を3−1、朝大Bを5−0で下し、大阪との対戦に臨んだ。

 3連覇を目指す大阪も、3戦をすべて5−0で勝って勢いに乗っていた。

 試合では、先鋒が引き分けた後、次鋒戦で東京の金裕士選手が背負い投げを決めて一本勝ち。中堅戦では大阪の韓承弘選手が優勢勝ちして星を取り返した。

 副将戦でも引き分けとなり、勝負は大将戦に持ち越された。

 「必勝の決意で試合に臨んだ」という東京の大将、金聖一選手は、試合開始から相手を果敢に攻め、21秒に見事な内股刈りを決めて一本勝ちした。

 結果、東京が2勝1敗(2引き分け)でこの対戦をものにし、優勝を決めた。

 宋善雄主将は、「大阪に雪辱を果たそうと皆が練習に打ち込んで来た。今日の優勝は、皆の心を一つにして勝ち取ったものだけに意義が大きい」と語っていた。

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 個人戦(トーナメント)には24人がエントリー。ここでも決勝に進んだのは、東京の金聖一、金裕士選手だった。

 両選手は昨年の準決勝でも顔を合わせたが、この時は金裕士選手が勝っている。しかし今回は、双方とも一歩も引かず、決め手を欠いたまま4分の試合時間が終了。結局、終始攻撃の手を緩めなかった金聖一選手が、3−0で判定勝ちした。

 35歳の金聖一選手は、「まだ若い選手に負けるわけにはいかない。後進の指導と現役選手としての生活を両立させ、今後も勝っていきたい」と話した。

 個人戦ではまた、準決勝で破れて3位に止まったものの、18歳ながら準々決勝で前回覇者を破った禹載郁選手(京都)の活躍も目を引いた。禹選手は、「自分の水準はまだまだ低い。練習を重ねて来年は優勝を狙いたい」と抱負を述べた。

競技結果

団体戦―@東京    A大阪    B京都
個人戦―@金聖一(東京) A金裕士(東京) B高孝義(大阪)、禹載郁(京都)