朝鮮中央通信が伝える慈江道の経済成果
6月24日発朝鮮中央通信によると、共和国西北部に位置する慈江道が日増しに姿を一新している。
慈江道は海から200余キロメートル離れた内陸の高山地帯で、全面積の98%を山地が占めている。そのため最も深刻な問題は電気と食糧である。
近年、道では自力で332の中小型発電所を建設し、数万キロワットの電力生産能力をさらに造り出した。現在、その電気で300余の産業工場と537の揚水場、工作機械工場を運営するとともに、28万余世帯の電灯と数千世帯の暖房を保障している。堤防をせき止め建設した多くの発電所には、人工貯水池が生まれ、天然養魚、水遊び、アイススケート場などに利用されている。
鴨緑江タイヤ工場をはじめ正常な生産段階に入った多くの工場、企業所では、あらゆる潜在力を積極的に探し出し、これらを利用して生産を増やしている。
道内の山間部にある農村には、数百ヘクタールの桑畑が広がっている。至る所に蚕業の原種場と絹糸生産の拠点が築かれ、蚕卵の供給体系が整えられた。耕地が制限された状況で蚕業を発展させるとともに、食糧問題を解決しようとする道の展望は非常に明るい。
6月中旬、再び慈江道を訪れた金正日総書記は、道内の人民経済各部門を指導し、慈江道は訪れる度に一変している、道民と共に進む道であれば、恐れることも心配することもないと述べ、道民の特別な気質と仕事ぶり、党の方針貫徹に対する精神を高く評価した。
慈江道党委員会の延亨黙責任書記によると、道では年内に112の中小型発電所を増設し、近い将来、道と市、郡を結ぶ新たなコンピュータ網を形成して全般的な産業を統一的に指導する、新しい生産システムを設けるという。 (朝鮮通信)