「国家情報院」が現役ソウル大生にスパイ活動強要
南朝鮮の「国家情報院」(前「国家安全企画部」)が、現役のソウル大生を就職斡旋を盾に懐柔・脅迫し、スパイ活動を強要していた事実が明らかになり、世論の非難を浴びている。
これは、人権運動サランバンなど3団体とソウル大総学生会が6月22日にソウル大で行った共同会見で明らかにされたもの。
会見には、被害者の姜盛錫さん(25、体育教育学科4年)も同席。姜さんは、1996年の「韓国大学総学生会連合」延世大デモに参加するなど、学生運動に長く携わってきた。
証言によると、姜さんは教師採用試験準備の真っ最中だった5月10日、学科の助教授の紹介で、同学科出身の李ヤンスという情報院要員と会った。
李は姜さんに、学生運動の動向調査や秘密文書の入手など、校内で情報を収集して提供するよう要請。「協力してくれれば、口添えして教師に採用させてやる。情報院に就職させてやっても良い」などと言葉巧みに誘った。さらに、姜さんがこれを断ると、今度は「人生を棒に振ることになる」など、暗に教師採用の妨害をほのめかされた。姜さんは「明らかに脅迫口調だった」と語っている。
スパイ強要は最近まで、電話などで5回にわたって行われ、現金を手渡されたこともあったが拒否したという。会見では、最も新しい6月17日の電話でのやり取りを録音したテープが公開された。