西海事件は計画的行為/汎民連南側本部、南執権者に公開質問状
汎民連南側本部は6月19日、南当局が朝鮮西海上で軍事挑発事件を起こして情勢を緊張させたのと関連し、現執権者あての公開質問状を発表した。
質問状では、米日と共に戦争準備を進める大義名分が必要な南の「政府」が、今回の事件を機に「5027−98作戦を実践段階に移そうとしているのではないかという世論が大勢を占めていると指摘し、今日の事態は、最大の執権危機の中で計画的に起こされたとの声が根強いと語った。
また、真に民族和解と平和統一を願うなら、艦艇への体当たりや銃砲射撃のような武力衝突も、極度の緊張状態に陥る事態も起こり得ないと述べ、南当局はなぜ、情勢を南北対決と緊張に追いやるのかと質した。
さらに、いわゆる「北方限界線」が国連軍によって一方的に決定、通報されたもので、何の法的効力もなく、また公式に北と合意したこともないと明言。民族の血を分けた同胞への武力行使もためらわない南の行為は、民族的大罪以外の何物でもないと強調した。
時局声明も
一方、同本部は6月18日にも時局声明を発表し、8・15汎民族統一大祭典の準備をはじめ、統一運動が本格的に始動する中、南当局が戦争熱を高めていることに怒りと憂慮を示さざるを得ないと指摘し、(1)「5027−98」戦争計画の廃棄(2)朝米平和協定の締結(3)駐南米軍の即時撤収(4)西海事件に対する南当局の納得し得る説明と南当局の即時退陣(5)米軍兵力の撤収――を訴えた。 (朝鮮通信)