「北のアニメ、一見の価値あり」 /東亜日報、「内容・技術とも高水準」と絶賛


 良質なストーリーと高い映像技術から、世界的にも高い人気を誇る共和国のアニメーション。その水準の高さを内容と技術の両側面から評価する記事が、南朝鮮の東亜日報12日付に掲載された(写真)。

 記事は「北のアニメは一見の価値あり」と題して朝仏合作の劇場用長編「好童王子と楽浪王女」を写真付きで紹介。「細い眉を持った王女は、典型的な北の美人の顔立ち」「馬術や宮中舞踊のシーンなどから、高句麗の歴史や文化も伺い知れる」と絶賛している。

 全般的な特徴としては、「1秒につき12カット以上のセル画を使っているため、7カットしか使わない南や日本のアニメよりも動きが滑らか」なことを挙げ、「キャラクターは素朴だが、動画技術は相当な水準にある」と指摘する。

 また、昨今の南のアニメには、巨大ロボットが派手な格闘シーンを展開する作品が多いが、共和国のアニメには「利口な動物や昆虫、植物などが主人公として多く登場する」と強調。暴力や流血、殺人などの殺伐としたシーンがない、ほのぼのとしたストーリー展開にも注目している。

 アニメを主に作っているのは、「少年将軍」や「利口なタヌキ」などの人気長編シリーズを手掛ける4・26児童映画撮影所、「好童王子と楽浪王女」を制作した朝鮮科学教育映画撮影所など。作品は海外でも人気で、1985年の国際アニメ祭典(ブルガリア)や90年のアジア・アニメ祭典などでも優秀作品に選ばれた。各国でもテレビ放映され、健全な作りが子供の教育に良いと評判。キャラクターの可愛らしさやディズニー映画を思わせる滑らかな動き、豊かな表現力で好評を博している。

 フランスやイタリアをはじめとする外国との合作も活発で、4・26撮影所では年間100タイトル以上を合作で制作している。