東京で日朝親善フェスティバル
「トーク&フェスティバル―日本と朝鮮の友好、世界の平和のために―」(主催=同実行委員会)が7月25日、東京・浅草の雷5656会館ときわホールで催され、日本市民ら300余人が参加した。
この集いは、都内の教師や都・区議会議員、市民団体メンバーが中心となって企画された。きっかけは北大西洋条約機構(NATO)軍のユーゴスラビア空爆。ユーゴの悲劇をアジア、とくに朝鮮半島で繰り返してはならないとの願いから、開催を思い立った。隣国である共和国を良く知り、互いに理解し合おうというのが集いの趣旨だ。
集いでは、実行委員長の海老沢靖彦・東京都同和教育研究協議会顧問があいさつ。憲法改悪の動きが顕著な今こそ、日本は平和を目指して各国と手を取り合うべきだと述べ、マスコミは共和国の悪いイメージばかり植え付けるが、悪意から友好は生まれないと指摘、一方的な宣伝に惑わされてはならないと訴えた。
続いて、清水澄子参院議員があいさつし、アジアの平和を脅かす新ガイドライン関連法案のような危険な法案を国会で通してはならないと強調。日本が今なすべきことは、在日朝鮮人の権利が不当に侵害されることがないよう、彼らの文化と権利を大切にできる社会を作ることだと語った。
また、総聯中央の南昇祐国際局長は、朝鮮半島情勢を読むキーワードとして、常に「危機」が必要な米国によって、朝鮮西海での武力衝突事件などが引き起こされていることと、日本のマスコミ情報が危機を作り出していることを挙げた。
この後、岩田昌征・千葉大教授が講演した。また第2部では、東京朝鮮歌舞団などによる歌と踊りのフェスティバルが催された。