日・南軍事演習で日本市民ら抗議集会とデモ


 日本の海上自衛隊と南朝鮮海軍が2日から7日間、済州島東方沖で行う共同訓練に抗議する集会とデモが1日、東京・六本木の桧町公園で行われ、日本市民ら50余人が参加した。

 南の民主主義民族統一全国連合(全国連合)との連携のもとに開かれたもので、全国連合も同日、ソウルで日本大使館に対する抗議行動を行った。

 集会には、同じく抗議行動を行った広島県呉市の市民団体「ピースリング広島・呉・岩国」から、連帯メッセージが寄せられた。

 集会では、全国連合と共同で作成された「日韓共同軍事訓練に反対する日韓共同決議文」が採択された。決議文では、訓練は「遭難船舶の捜索・救助」を名目にしているが、明らかに新ガイドラインと一体であり、日本と南の軍事協力を実戦段階に押し上げ、日・米・南の軍事体制強化を図るものだと指摘。さらには朝鮮半島の平和と統一に逆行し、緊張を高めるものだと非難した。そして、日本と南の民衆はアジアの平和と朝鮮統一を目指し、連帯を強化していくと強調した。

 この後、軍事評論家の韓桂玉氏が講演した。

 参加者は集会後にデモ行進し、防衛庁正門前で内閣総理大臣と防衛庁長官あての「日韓合同軍事演習の中止を求める申入書」と共同決議文を手渡した。