共和国講師のウリマル講習―東京
昨年に続き、今夏も行われている祖国の専門講師によるウリマル講習。北海道、群馬に続いて7月29〜31日には東京で行われた。総聯東京都本部講堂(文京区)と東京朝鮮中高級学校(北区)を会場に、(1)女性同盟のオモニたち(2)朝鮮学校の国語教員と、日本学校に通う同胞青年にボランティアでウリマルを教える青年学校、同胞児童らに言葉や文化などを教える土曜児童教室の講師を務める朝青員たち(3)朝鮮中高級学校生徒――をそれぞれ対象にした3つの講習が行われた。
(1)の講師は、平壌演劇映画大学の李春明講師。講習では、学齢前の子供をはじめ家族とのコミュニケーションのための日常的な会話を中心に進む。
日頃、家庭ではどうしても日本語が中心になりがちな参加者らにとって、講習は新鮮かつ貴重な体験だ。わざわざ新幹線に乗って栃木県から訪れた参加者もいた。
李恵順さん(43)は「子供たちは、ウリマルの朗読は上手でも話し言葉は下手。1世のウリマルに触れる機会がほとんどない3、4世がウリマルを身に付けるには、家庭でどんどん使わなくては」と話した。
(2)の講師は金享稷師範大学の魚昌秀教員。講習には、朝青足立支部で青年学校、土曜児童教室の講師を務める6人の朝青員が参加していた。
朴鶴美さん(22)は「祖国の講師とウリマルを通じて心を通わせることができた。私も青年学校の受講生にウリマルを教えながら心の交流をしたい。そのためにも正確で美しいウリマルを学んでいきたい」。
(3)には、各クラスの国語部長や口演(スピーチ、朗読、暗唱などの総称)、合唱、民族舞踊などのクラブに所属する都内の中高級学校生徒ら80余人が参加。講師を務めたのは金哲柱師範大学の韓明淳講座長だ。
口演部の呉慶勲さん(高2)は「講師の先生のウリマルは本当に美しい。発音が正確なうえに自然だ。私もあんなに美しいウリマルを話せるようになるためにもっと練習したい」、合唱部の李由夏さん(高3)は「歌を歌う時は、歌詞を正確に発音するだけでなく、歌詞が表現する感情を深くとらえなくてはならないと改めて思った」と話した。
講習は、東京と同時に神奈川でも行われた。今後も神戸、大阪、広島、福岡、下関、京都、名古屋の各地で開かれる。