汎民族大祭典全国連合代表に聞く/強まった統一への信念


 【平壌発=本社記者文光善、崔憲治】祖国統一汎民族連合(汎民連)南側本部代表と共に訪北し、民族の自主と大団結のための99統一大祭典・第10回汎民族大会(汎民族統一大祭典、13〜16日)に参加した在野団体、民主主義民族統一全国連合(全国連合)の李星雨(釜山連合議長)、朴祺洙(全北地域労働者統一隊「緑豆」執行委員長)両代表に、大会の印象などについて聞いた。

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 ―大会に参加した感想は。

 李 北の人々の統一への熱意を目にし、統一を目指す同胞の力があれば、統一の日は遠くないと感じた。

 南の統一運動体がしっかり団結していれば、もっと早い時期に北を訪れ、民族大団結を成し遂げることができたはずだ。1日も早く、汎民連の名で大会に参加したかったのだが、結果的に大学生たちだけに死線を越えさせてきた。申し訳ない気持ちで一杯だ。

 朴 実際に大会に参加してみて、同胞たちの目の輝きの中に見えるものがまさしく統一だと肌で感じた。統一に対する信念もより強いものとなった。

 ―今回、汎民連南側本部と連帯して統一運動に臨んだきっかけは。

 李 今年2月の全国連合第八期代議員大会で昨年度の活動を総括した際、南の統一運動の統一団結に寄与できなかったことを反省し、今後は統一運動の先頭に立つべきだということで、意見の一致を見た。

 新たに発足した第8期は、指導幹部が総入れ替えとなり、健全な統一思考を持った人が幹部となった。

 代議員大会では、民族自主を軸に統一運動の大団結を成し遂げることを決定し、汎民連南側本部との統合を第一の課題に掲げ、全国民主労働組合総連盟との連帯を強めることも決定した。全国連合は今後、汎民連南側本部との直接的結合を成し遂げるだろう。

 ―今後、統一運動をどう繰り広げていくのか。

 李 自主交流闘争ももちろんだが、それより重要なのは民族大団結の実現だ。そのためには、汎民連南側本部との団結が必要だ。

 統一の必要性を世界に知らしめるには、訪北活動を行うほかない。8・15の時だけ集まるのではなく、1年を通じて集まり、たたかわなければならない。2000年代の近い数年内に統一しようという同胞の決意をより固め、民族分断の悲劇を終わらせたい。

 ―統一運動に臨む決意は。

 李 北では、非転向長期囚が何を心の支えに、堪え難い拷問にも志を曲げなかったか、その信念の源を実感できた。以北の地を訪れる前よりも一層、統一への意志が固まった。この熱意をもって南に帰り、たたかいに臨みたい。

 朴 自分も同じ心境だ。

 ―在日同胞にメッセージを。

 李 在日同胞の統一への意志がどれほど熱いものか、大会に参加して良く分かった。異国の地で厳しいたたかいに臨んでいる在日同胞を心から尊敬し、敬意を表したい。統一の日が1日も早く訪れるよう、共にたたかおう。また、南の統一運動の一層の団結のため、在日同胞にも多くの知恵を借りたい。