家庭でできるツボ療法 1(李昇昊)


 痛んだり、凝ったり、冷えている場所を直接揉んだり押さえただけでも効果はあります。

 しかし、その場所から離れたツボに刺激を与えると、よりシャープに効果が現れます。そこがツボなのです。

 その秘密は身体の機能と調節を保つために必要なエネルギーである「気」と「血」が、全身のツボをくまなく流れて健康を保っているからなのです。

 したがって、その病気に関連のあるツボを刺激することによって調和を保つことが可能なのです。

 また、ツボの取り方には、少しテクニックが必要で、ツボの周囲と比べて、▽固くグリグリしている  ▽押すとズシンと響く  ▽押すと気持ちがいい  ▽しこりがある  ▽皮膚がざらざらしている、などを参考に、イラストを見ながら探します。

 1寸、2寸という寸法は、絵を参考にして指を物差しとして探します。

 刺激の方法は、指で押してももかまいませんが、爪楊枝や簡単灸(せんねん灸など)を使用したり、エレキバンや使い捨てカイロなどを応用すると良いでしょう。

 とにかく気持ちがよく、効いている感じがするように刺激しましょう。しかし強ければ効果的とか、やればやるほど効くというのでは決してありません。ほどほどに気長に続けましょう。

 経歴   1960年東京生まれ、東京朝鮮高級学校卒後、関東針灸専門学校卒業。現在、うえの針灸整骨院院長(TEL  03・3832・6899)で医協東日本本部常任理事。