同胞の店/ブライダル「ポンナル」 横浜市 戸塚区
ラインと縫いにこだわる
朝鮮語で春の日をさす「ポンナル」。店の名前は幸せいっぱいのカップルをイメージして、夫婦で考えた。代表の張裕幸さん(32)は、「春という季節が醸し出すやわらかさ、純粋さを意識しました」と話す。婚礼衣装やお色直し用のチマ・チョゴリ、ドレスのレンタル・オーダーから、ヘアメイク、ブーケ、司会、演出、ビデオ、スナップまで、結婚式をトータルでサポートする。
結婚の翌年、1995年12月に開店してから丸4年が過ぎた。妻は北関東朝鮮歌舞団時代の同僚、金淑恵さん(34)。歌舞団時代に衣装係も受け持っていた金さんが、チマ・チョゴリのデザインを主に担当する。
「ラインと縫いには徹底的にこだわる」(金さん)。オーダーの場合、チョゴリの首まわりや丈、袖の長さなどが少し違っても、デザインに差が出てくるからだ。そのため、5ミリの違いでも妥協しない。チマの場合も、ペチコートを着た後に提灯のようなラインにならないよう、ち密に計算する。
もちろん、普段着るチマ・チョゴリのオーダー・レンタルも扱っている。最近は洋服感覚で着る人が増えたせいか、シックな色、渋めのデザインのものが好まれるとか。時代と共に変化するニーズに合わせて研究を欠かさない。
「ポンナル」では、司会業や式の演出なども請け負っている。実は張さん、プロの司会者である。歌舞団にいただけあって場を盛り上げるのはお手のもの。よく通る澄んだ声は司会者にうってつけだ。
「お客様の立場に立って、少しでも要望に応えられるよう、誠心誠意頑張りたい」(張さん) (聖)
営業時間 平日午前10時〜午後6時、日・祭日午前11時〜午後5時。火休。横浜市戸塚区上矢部町1896番地(TEL
045・812・0006)
主な商品の値段 ※すべてレンタルの価格。オーダーもリーズナブルな価格で。まずはお電話を。 |