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京都・北区  輸入雑貨店「ViVi」


目指すは地元同胞密着
オモニたちの「たまり」場、日本人も多数来客

 京都第3初級学校(京都市北区)から徒歩10分、同校に子供を送るオモニ(母親)の憩いの場になっているのが、ファッション雑貨と小物アクセサリーの店「ViVi」(ヴィヴィ)である。

 昨年末オープンしたばかりの同店を切り盛りするのは、全命順さん(41)と崔利枝さん(38)。子供同士が同級生であることから知り合い、意気投合した。

 子供からようやく手が離れ、空いた時間に何かできないかと考えたのが、店を開いたきっかけだ。 学校近くのコインランドリーを借り店舗に改装した。全さんは以前、清水寺へ上る歩道沿いで雑貨店を営んでいたことがあり、そのノウハウも生きた。

 取り扱うのは南朝鮮からの直輸入品。ラグ(敷物)や洋服、携帯電話のストラップ、アクセサリーなど、品揃えは様々で、どれも手頃な価格で提供されている。また、キムチや茸類の注文販売も行っている。品物は京都第3のバザーにも出品された。

 「うちのような店は大阪・鶴橋などには多いが、京都には少ない。だから、同胞だけでなく日本の人たちもわざわざ足を運んでくれる」と、全さんは言う。

 「とくに日本の人に人気があるのはラグです。ベッドカバーにしたり、同胞顔負けの通な使い方をしてますよ」

 「オモニたちが気軽に集まって息抜きできるような場にしたい」(全さん)と言うだけあって、取材中にもオモニたちが入れ替わり立ち替わり店を訪れる。ほぼ毎日、誰かしらやって来るのだそうだ。集まったオモニたちはここで、学校のことや子育ての悩みなどを話し合う。良いストレス発散の場にもなっているようだ。

 「目指すのは、地元同胞に密着した息の長い店。儲けは店を維持できる程度にあればいい。オモニたちは家でじっとせず、一度、遊びに来て欲しい」と、全さんと崔さんは声を揃えた。 (根)

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 京都市北区西賀茂神光院町 コーポ西賀茂1F TEL  075・493・6080
 交通手段=JR京都駅からバスで神光院前下車すぐ
 営業時間=11時〜18時(日曜定休)