ちょっと課外授業/地震の科学館
展示物、体験通じ防災知識を
6400余人の死者を出した阪神・淡路大震災から5年が過ぎた。人々の記憶からはその恐ろしさが徐々に消えつつある。だが、「忘れた頃にやってくる」のが天災。今、東京では大きな地震がいつ起きてもおかしくないといわれる。そのためにも、展示物や体験を通して、地震に関する正しい知識と、地震が起きた際の行動力を学べる同館に足を運んでみてはどうか。
体験コーナーの第1体験室には、震度7が体験できる起震機、人工的に作った煙が密閉した小部屋に送り込まれる煙体験室がある。まずこの2つを体験すれば、地震やそれにともなう火災の恐ろしさを身を持って知ると同時に、いざという時の行動力も身につけることができる。
展示物やパネル、ビデオなどを通して、地震の起こる原因、その仕組みなど、様々なメカニズムについて知ることができるのが1階にある展示場。いざ地震が起きた際にどれくらい判断力があるのかを知るための判断力ゲーム、Q&A式のサバイバルシミュレーションゲームなど、楽しみながら防災知識を身に付けるコーナーも充実している。 (聖)
◇アクセス JR京浜東北線上中里駅下車徒歩5分、営団地下鉄南北線西ヶ原駅下車徒歩3分、都バス西ヶ原駅2丁目下車徒歩2分。
◇入館無料
◇開館時間 午前9時〜午後5時
◇休館日 月曜日、祝日、年末年始(12月28日〜1月4日)
◇TEL 03・3940・1811
※車での来館はご遠慮を。団体で利用の場合は要予約。