朝鮮半島/動き


 EUが朝鮮に支援 
  報道によると、欧州連合(EU)が朝鮮に対して80万ユーロ(約8500万円)の資金を緊急支援する。南の政府当局者が24日、「EU執行委員会の人道支援局が朝鮮の保健事業を支援するため、約6ヵ月間に渡って非政府機構(NGO)の活動資金として支援することを決定した」と話したことで明らかになった。

 支援は英国の子ども救護機構「CAD」、アイルランドに本部がある「CONCERN」、伊の「CESVI」などを通じて行われる。資金は、気温が零下20℃まで下がる朝鮮の各地域向けに衣類や石炭購入、保健センター、病院等の支援に利用される。

 白南淳外相、ベトナム新大使と会見
 
平壌発朝鮮中央通信によると、朝鮮の白南淳外相が21日、ト・ティ・ファ駐朝ベトナム大使と会見した。また、23日、朝鮮の最高人民会議代表団とコンゴ共和国暫定国民評議会代表団の会談が平壌の万寿台議事堂で行われた。


 朝鮮の統一と平和のためのイタリア委員会が年次総会 22日発朝鮮中央通信によると、朝鮮の統一と平和のためのイタリア委員会の年次総会が15日、ローマで行われた。

 総会で発表された報告と演説では、2000年になった今も、内外の反統一勢力の策動によって朝鮮の分裂が持続していることが指摘され、朝鮮半島の平和を保障するため、朝鮮人民の統一偉業を支持する連帯運動を積極的に展開することが呼びかけられた。

 総会では声明が採択され、南朝鮮当局に対し、「保安法」とコンクリート障壁の除去、政治犯の釈放、非転向長期囚の送還を求めた。また米国に対し、停戦協定の破棄と朝米平和協定締結の提案を受け入れることを求めた。(朝鮮通信)

 仏政府代表団、関係改善のため朝鮮訪問へ
 南朝鮮の通信社が、フランス外務省代表団が2月初めに朝鮮を訪問し、両国間の関係改善について論議すると報じた。代表団は仏外務省の担当官と駐南朝鮮仏大使館員ら4人。朝鮮の外務省関係者と平壌で会談し、関係改善や食糧支援などについて話し合う予定。


 南の失業者、100万人突破
  南朝鮮の統計庁がまとめた1999年12月の雇用動向によると、失業率(季節調整前)は4.8%と前月比0.4%上昇した。

 失業率が前年比で上昇したのは1999年2月以来のこと。季節調整済みの失業率も4.8%と前月比0.1%上昇し、失業者は6万9000人多い104万人を突破した。冬場で建設労働者が減るなど季節的な要因が大きいが、リストラを進めてきた各企業は新規採用を依然抑えており、春にかけ就職できない学生が大量に発生することも懸念されている。