各地で商工会主催の新春講演会


 各都道府県商工会の主催による新春講演会が各地で相次いで催され、多くの同胞商工人が参加した。今月末までには、ほとんどの地域で催される予定だ。

 京都市のリーガロイヤルホテルでは23日、「2000年度京都同胞商工人新春の集い」が開かれ、500余人が参加した。

 まず、総合研究開発機構の星野進保理事長が講演し、日本経済の現状と今年の展望について語った。

 星野氏は、今年の日本の景気について、前半は波があるものの後半に回復し、来年には本格的な軌道に乗ると予測。急成長を見せる情報技術(IT)産業と、IT分野に投資しない従来型の産業の間で、勝ち組と負け組の2二極分化が明確になるだろうと指摘した。

 また、不況を乗り切るためには、▽為替レート▽他業界の設備投資の動き▽物価の推移▽雇用情勢▽株価の変動――という5つの指標を良く見ることが必要だと強調した。

 続いて、総聯中央の金明守・国際統一局部長が、昨年12月に訪朝した日本政党代表団に随行した際のエピソードと、代表団訪朝の意義について語った。

 一方、岡山市の岡山ロイヤルホテルでも同日、「2000年岡山県同胞新春の集い」が催され、400余人が参加した。

 総聯中央の「真求・文化宣伝局長が「21世紀を読む―豊かな同胞社会に向けて」と題して講演。続いて、同胞フリーライターの姜誠氏が新世代講演「世界に羽ばたけコリアン・パワー」、タナベ経営研究所の中村広孝・東京本部長が経済講演「不況を吹き飛ばす経営者とは」を行った。

 このほか、16日には大分、15日には愛知と愛媛、10日には奈良でも、同様の講演会が催された。