春・夏・秋・冬 |
9月23日、埼玉朝鮮初中級学校の運動会があり、娘(小2)の競技姿を見に行った
▼雨が降ったり止んだりの空模様だったが、運動場に集まった父兄たちの熱気でむんむん。オモニたちが朝早くからつくった美味しい弁当をひろげ、「頑張れ!」と応援する父兄らの姿に心温まる思いをした ▼親子マラソンで、娘と一緒に走れるものと思っていたが、日頃の行いが悪いのか(?)、娘は同校の教員であるオンマと走った。残念な思いをしつつ、保育園に通う息子と競技を見ていると、これまで取材した生徒や父兄の顔が目に止まった ▼JR桜沢駅から片道約2時間半をかけて通学している金太樹君(小3)とその兄姉。姉の美蘭さんは小1のとき、あまりの疲労から秩父線の終着駅・三峰口駅まで寝過ごしてしまった。その時のアボジ、オモニの心配は想像を超えるものがあった ▼しかし、オモニは「子がまじめで、立派な朝鮮人として生きてくれることが親にとって何よりの幸せ」と言う。彼女だけでなく各地のオモニたちは、涙をのんで遠方の学校へ通学させたり、寮生活をさせている。一方、親の意を汲んだ生徒たちは「カギっ子」を余儀なくされても、毎日勉強に励んでいる ▼ある日、駅のホームで生徒らの姿を見かけた。そしてそのうちの1人の「イルボンマル ハンボン(日本語を一言しゃべった)」という声が聞こえた。その表現は、愛校運動を進める父兄や同胞らの大切な原動力になっている ▼中部地域で助成金拡充を求める署名運動が進行中。娘のために頑張らなくては。(舜) |