朝米共同コミュニケ発表
敵対関係に終止符
米大統領の訪朝準備/国務長官、近日中に平壌へ
平壌10月12日発朝鮮中央通信によると、朝鮮民主主義人民共和国と米合衆国は、歴史的な南北最高位級の出会いによって朝鮮半島の環境が変化したことを認めながら、アジア太平洋地域の平和と安全を強化するのに利する両国間の双務関係を根本的に改善する措置を講じるよう決定し、12日にワシントンで共同コミュニケ(全文)を発表した。
共同コミュニケは、朝鮮と米国との関係改善が、国家間の関係における自然な目標であり、21世紀に両国人民に等しく利益となると同時に、朝鮮半島とアジア太平洋地域の平和と安全も保障することになると認定し、双務関係で新しい方策を講じる用意があると宣言した。 その初めての重大措置として双方は、いずれの政府も他方に対して敵対的意思を持たないと宣言し、今後、過去の敵対関係から脱した新しい関係を樹立するためにあらゆる努力を尽くすとの公約を確言した。 また、双方が双務的および多務的外交接触を正常化して互恵的な経済協力と交流を発展させるために協力し、ミサイル問題の解決と関連して提起される問題を指摘した。 さらに金正日委員長にクリントン大統領の意思を直接伝達し、米合衆国大統領の訪朝を準備するためにオルブライト国務長官が、近日中に訪朝することを明らかにした。 一方、金正日総書記の特使、趙明禄国防委員会第1副委員長は、10日と11日にオルブライト米国務長官と会談し、双方の相互関心事となる問題に対して包括的な意見を交換した。 特使は11日、コーエン米国防長官とも会って談話を交わし、朝鮮半島と東北アジア地域の平和と安全と関連した問題を論議した。 会談と談話は、真しで虚心たん懐な雰囲気の中で行われた。 また、趙明禄第1副委員長と共に米国を訪問している朝鮮外務省の姜錫柱第1副相とシャーマン対朝鮮政策調整官との会談が10日と11日に行われ、朝米間の懸案問題を深く論議。会談は、真しで実務的な雰囲気の中で行われた。(朝鮮通信) |