ダイオキシン、子の甲状腺機能等に影響
妊娠中の動物が摂取したダイオキシンの一部が胎児に移行し、ごく微量でも、子の甲状腺機能や雄の生殖器などに影響を及ぼすことを、国立環境研究所の米元純三総合研究所のグループが、14日までにラットを使った動物実験で確かめた。
ダイオキシン濃度の高い母親から生まれた子供は、甲状腺ホルモンのレベルや学習や運動能力が低下していることが一部で報告され、胎児へのダイオキシンの影響が心配されているが、これを多角的に調べた実験は世界的にも少なく、貴重なデータとなりそう。
(日本経済新聞14日付)
仙台の病院で患者の腹にガーゼ置き忘れ
埼玉、神奈川両県内のファミリーレストランで「一口ステーキ」を食べた子供が同じ型の病原性大腸菌O157に感染し、肉の出荷元の青森県内の食肉加工会社が約3トンの肉を自主回収していたことが14日、分かった。同社の工場では菌が検出されず、原因は特定できていないが、東京都や山梨県の店の利用者からも感染者が見つかり、同社の肉を使っていた別の系列のレストランも含め3系列の約580店が残肉を廃棄した。(毎日新聞14日付)
一口ステーキ食べて病原性大腸菌に感染
医療用具輸入販売業「チバビジョン」は12日、同社が輸入販売している「米国チバビジョン社」製の1日使い捨てタイプのソフトコンタクトレンズ「フォーカスデイリーズ」に、裂けたり欠けたりするなどの不良品が見つかったため、10日までに出荷した全製品を13日から自主回収すると発表した。
同社によると、レンズに小さな傷があると装着中に裂け、眼球が傷ついたり、充血したりすることがある。これまでに苦情が約200件あり、「開封したら欠けていた」などと届けられたレンズは1万6000枚にのぼる。(朝日新聞14日付)
使い捨てコンタクトレンズに不良品
建具や窓のがたつきから頭痛、睡眠妨害まで、人の耳には聞き取りにくい低周波音による被害が広がる中で、環境庁は12日、低周波音の測定マニュアルを初めて策定、近く全国約300ヵ所で実態調査に乗り出す。
統一した測定データを集めて人体への影響を探り環境基準に準じる評価基準づくりを進めることにしている。
低周波音の主な発生源としては、真空ポンプ、ディーゼルエンジンなどの工場機械や高速道路の高架橋、鉄道トンネルなどがあり、最近では深夜営業のコンビニ店の空調機器などが対象にあげられている。
(日本経済新聞13日付) |